うんこマンレビュー H29年度冬季アニメ
はじめに(おさらい)
俺がアニメに対して高い評価をつけるのは以下の3つのどれかを満たすもの。
- 丁寧に作られているもの
- 挑戦的なもの、反骨心のあるもの
- 製作スタッフの情熱を感じるもの
そして例外が以下。
シンプル is ベストだ。
今回は条件三つを
- 丁寧さ
- 挑戦的・反骨心
- 情熱
として、それぞれA~Dの評価をつけたいと思います。
そして、最終的に★1~5で総合評価を上から目線全開でつけてゆきます。
BEATLESS
第34回SF大賞 「最終候補作」
大賞ではなく「最終候補作」なのがミソ。 とはいえ、原作のSFとしての完成度は高いらしく、それなりに期待されていただろう今作。 原作イラストredjuice大先生だしね。 渋谷のちょうど掃き溜めのところ、H&Mの広告にどでかく乗ってたのを飲み会に行くたびに見ていた。
1話見た感想で言えば、間違いなく今期一番ハマるアニメだと確信していた自分がいた。
ところがどっこい、3話、4話あたりから「おやおや?」となってくる。
何がしたいのかわからなくなってくるのだ
なにがしたいのかわからない
簡単にあらすじは以下の通り。
22世紀初頭、社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。21世紀中ごろに超高度AIと呼ばれる汎用人工知能が完成し、人類知能を凌駕、人類は自らより遥かに高度な知性を持つ道具とともに生きていた。100年あまりで急激に進行した少子高齢化により労働力は大幅に減少したが、その穴をhIEが埋めることで社会は高度に自動化され、生活は21世紀初頭よりも豊かになっていた。 そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」の研究所から5体のレイシア級hIEが逃亡する。「モノ」が「ヒト」を超える知性を得たとき、「ヒト」が「モノ」を使うのか、「モノ」が「ヒト」を使うのか。「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガールが今始まる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/BEATLESS
あらすじと設定だけ見ればガチガチのSF作品である。
ところがなぜかラノベ的ボーイミーツガール的要素があり、そこが混乱を生むポイントになってしまっている。
乱暴に言ってしまえば、「ちょびっつと攻殻機動隊を足して2で割ったもの」である。
すごいシリアスなバトルシーンのさなかに告白シーンが挟まれたりして、ほんとthinking faceがとまらなくなってしまう。
ボーイミーツと割り切るにはなんか足らないし、SFに割り切るにしてもボーイミーツが邪魔すぎる。
イリヤの夏みたいに終盤ガツンと振り切れる、みたいなことがなくて、行ったり来たりするのがとてもつらい。
小説を端折りすぎている
読んでないので何とも言えないが、おそらく原作は小説という媒体上、心理描写をはじめ、様々な描写がそこそこに固い文で綿密に描かれているのだろう。 それをアニメにするわけだから、ある程度端折られたり、テンポが変になったりということもあるのだろう。
これは端折りすぎている。
まず、心理描写を端折りに端折りまくっているため、主人公の行動原理がまるで理解できず、サイコにしか見えない時がある。
Fate/SNの士郎並みに歪んだ行動を全速力でやりまくる。 (SNのおかげでこういう主人公に耐性が付いたから、自分はそこまで気にならなかったけど・・・)
これはおそらく、原作ファン激おこポイントだと思う。
主人公がなぜモノであるhIEを人間のように扱うのか、時としてヒトよりも優先してしまうのか、その辺にどんな深い設定があるのかどうかは知らないが、少なくとも衛宮士郎より歪んでいて重い設定は今のところなさそうだ。
こういうところの説明不足ポイントががっかりポイントその1。
つーかもっというと、限りなく人間に近いhlEをモノとして扱えというのが無理のある事で(だってさぁ、現代のAIBOですら犬と同等に扱われてんだべ?)、その当たり前の感情を「アナログハック」という言葉で無理やり片付けてるのが意味わからんかった。
たぶん、小説読んだら分かるんだと思う。だから端折りすぎ。
redjuiceの良さが死んでる
redjuiceの良さが死んでいる。
redjuice大先生のイラスト
アニメ
いや、決して作画は悪くない、むしろいいほうではあるんだけど・・・
なんかこう。。。redjuice先生特有の透明感というか、そういうのがなくなってて、普通のアニメのキャラデザになってるんすよね。。。
それいったらギルティクラウンはどうなんだ、って話になるんだけど、これはあんま感じねぇんだよな・・・
なんなんでしょうね。よくわかんないけど、シナリオのほうに引っ張られてんのかもしれないっすね。
総集編?ハァ?
1クールに2回の総集編ってバカにしてるの?
いやいや、勘弁してくださいよ・・・どんだけリソース足らないの・・・
今期、メルヘンメドヘンしかりそういうの多すぎて困る。
でもSF・・・好きやねん・・・
アンドロイドとか、人間とは何か、命とはなにか、とかそういうテーマとかさ。
AIが人間を超えるとか、人が道具を使うのではなく、道具に人が使われる時代とかさ。
そういう話、好きやねん・・・・・
だからなんだかんだ文句を言いつつも、今も視聴を続けてます。
2クール目で手のひらを返すかもしれない。いや、今のところは返す感じはないが・・・
総合評価
- 丁寧さ C
- 挑戦的・反骨心 B
- 情熱 D
星3 ★★★☆☆
スロウスタート
よくうごく、クソアニメ
よくうごくだけのクソアニメ。 それ以外の評価を下すことができない。
作画工数に関してはこれ以上ない称賛をおくります。
テーマがわからない
このアニメの最大のつらみポイントは「テーマがまるでわからない」ということ。 なにを見せたいのか、何を楽しんでほしいのか、それが全く分からない。
だからヒューマンリソースオールインして無駄にヌルヌル動かしてんじゃねぇのか?と思わざるを得ない。
まず、主人公はおたふくかぜで高校を浪人するというよくわからん設定がある。 だから一年遅れて「スロウスタート」ということなのだろうが、まぁ、それはわかるのだが、
本編始まったら何のことはない日常系なのはなんでだ?
なんかこう、もっと病んでんのかと思いきや普通につまらん日常系が淡々と続くし、なんなんだこれは。 この主人公のピンクの子の心が癒されていく話かと思うじゃん?そんなこともないのよ? もうわけがわからないのよ?
くわえてきららアニメ特有のかわいさ、ある? ないだろこれ?
なんだよこれ。胸にボールでもいれてんのか?
動きに意味が分からない
そんなテーマも強みもよくわからん原作に対し、何とか見せ場としてめちゃくちゃ絵を動かしているわけだが、 これがとにかく不自然
自然な動きじゃないんですよ。まったく。
ナニコレ。 そう、この「とりあえず動かしてごまかしとけ!」感が醸し出す違和感が本当に耐えられなかった。
あのね、よく動くっていう状態で期待してるのはこういうのなの!
わかるよね、この圧倒的な違い。
まずスロウスタートは動いてるのが一人しかいない。 一人だけやたら先行してヌルヌルして動いているから、動いてないほかの3人が非常に奇妙に見えてしまう。
それにくらべてあいうらはヤバイ。画面の中にいるすべてのキャラがとても自然に、人間らしく動いてる。ジブリかよこれ。
一方全部の動きがダメかというとそういうわけではなくて、
こういう枚数大量に使ったかわいい動きもする。
しかし、ご存知の通り、きららアニメなので、「かわいいだけ」 なのは言うまでもない。
今期作画崩壊と現場炎上をやらかしている作品が複数あるなか、こんな何の中身もない作品にこれだけのスタッフがつぎ込まれて、こんな無意味なキャラの動きのために大量の絵が使われたと思うとやるせなくて仕方ない。
怒りすら覚える。
空気感が気持ち悪い
これは完全に個人的な感想。
主人公、それを取り巻く女の子たちの言動、行動が正直見ていてしんどい。
ずっとイライラさせられる。
クラスの端っこにいる陰キャ女グループの、すべての事象にビクつきながら、お互いにクソみたいに気を使いまくる、くそみたいにナヨい関係性を30分間にわたって見せつけられる気分がいいわけがない。
このちょっと叩いてしまったら粉々に砕けてしまいそうなか弱いキャラ達と、ガラスを丁寧に丁寧に拭いて、そっと棚に戻していくかのような会話の数々。
もう、ダメなんですわ。
自分が否定される気分になって本気で耐えられないんですわ。
ぼくはね、「stupid」とか「moron」とか、そういう罵倒が飛び交う、マッチョな関係がすきなんだ。 トップギアの3人の口の悪さぐらいがちょうどいいんだ。
今更こんな空虚なきらら系やっていいんけ?
この後説明するけど、ゆるキャン△も前期のブレンドSも、これまでののほほんとしてるだけのアニメではなく、それなりの特色があったと思っている。 そういうきらら系がアニメ化されてる中で、今更これか? 今更Aチャンネル以下のものを出す?
驕り高ぶり、感じるんでしたよね?
総合評価
- 丁寧さ C
- 挑戦的・反骨心 D
- 情熱 D
星2 ★★☆☆☆
こんだけクソミソに叩いておいて★1じゃないのは、
・作画スタッフの頑張りは称賛されるべき
・こういうのが好きなポタクは必ず一定数存在する。需要を満たしている
の2点の理由。けど俺は認めないよ。
反論はいつでも受け付けるぞきららオタクたちよ
俺を屈服させてみてくれ
ゆるキャン△
「届きそうで届かない、非日常」
紛うことなき覇権
売り上げを見ても、評判を見ても、誰も文句なしの今期覇権アニメであるといっていいと思う。 俺も手放しで称賛してます。 作画、キャラクター、シナリオ、その他どれをとっても今期一番だったように思う。
あらすじから見ても明らかに格が違っている。
これは、ある冬の日の物語。静岡から山梨に引っ越してきた女子高校生・なでしこは、“千円札の絵にもなっている富士山”を見るために自転車を走らせて本栖湖まで行ったものの、あいにく天気はくもり空。富士山も望めず、疲れ果てたなでしこはその場で眠りこけてしまう。目覚めてみるとすっかり夜。初めての場所で、帰り道もわからない。心細さに怯えるなでしこを救ったのは、1人キャンプ好きの女の子・リンだった。冷えた身体を温めるために焚き火にあたる2人。ぱちぱちと薪の爆ぜる音が、湖畔の静寂に沁み込んでいく。焚き火を囲み、カレー麺をすすりながら会話するなでしことリン。やがて2人が待ちに待った瞬間が訪れる。「見えた……ふじさん……」なでしことリン、2人の出会いから始まるアウトドア系ガールズストーリー。
映画か
下手な邦画なんかより100000000000倍期待させてくれるあらすじ。この時点でドキドキワクワクが止まらねぇよ。
まずキャッチコピーが100点満点すぎる
「彼女たちが過ごす時間は、ちょっぴり手が届きそうな非日常」
たった一行でこのアニメを完璧に言い表している。 すごすぎる。参考にしたい。爪の垢煎じさせてくれ。
「俺もやってみよう」感
似たような系譜の作品として、伝説的な「けいおん」というのがある。
けいおんは「けいおん!見てベース買いました!w」といういわゆる『まねっこポタク』を大量に生んだ罪深き作品であるが、ゆるキャンもそうなる可能性は高い。むしろゆるキャンのほうが『まねっこポタク』を大量生産するポテンシャルを持っている。
高い金払って楽器を買って、しかもバンドを組んで練習して・・・と割とかなりオタクにとって敷居が高い軽音楽に比べて、キャンプは死ぬほど手軽だ。
キャンプ用品も、札束ビンタしようがしまいがそこそこのものが集められ、キャンプ自体に訓練も才能も全く必要ない(もちろん、場所による)。 加えて、友達がいなくたって一人キャンプができる! 絶景を独り占めできるのだ!
さらにさらに、そんな孤独なオタクのために「一人キャンプが趣味」というしまりんというキャラが用意されていたりする・・・・・・・・・・・・・
賑わいポタクも、孤独なポタクもゆるキャンの女の子たちに自己を投影しつつ、キャンプを楽しんで作品と一体化できるのだ! それも、手軽に・・・・・・・・・・・・・
「俺もやってみたい!」 そう思わせて、その敷居が低い。これがこの作品のすげえところである。
え、どっちも非上場ってそマ??
デザインがモダン
これは原作にも言えることだが、キャラクターのデザインが非常にモダン。 まず服。
オシャンティーすぎん? めっちゃかわいいし。なによりオタクに媚びてないのが好き。 この「本当にいそう感」が2010年代後半を感じてたまらなく好きだ
これ、前年代のオタクに媚びたクソデザイン。 池袋に出没するゲロブスオタク女かよ。
それに比べてこれ! いやぁ、モダンだなぁ。
この志摩リンのポンチョが狂おしいほど好きなんだ。
ここまで書いて気づいたけど、なんか美大生っぽいっていうか、下北にいそうっていうか
・・・やめよう。
とにかく、このアニメのビジュアルはモダンなんだ! そこがすごいんだ!いいね!
モダンなのはビジュアルだけではない。
この手の日常系には、女子高生では解決できないお金の問題を、親の札束ビンタで解決する お嬢様 キャラが存在していた。
ゆるキャンにはそれがいない!
みんなバイトで金貯めてる!!
えらすぎる!!
この辺のリアリティが、なんというか00年代、10年代初頭と一線を画す設定だなとしみじみ感じた。
ゆるキャンのいいところは2010年前後のこういったゆるふわアニメの女の子グループにかなりの確率で存在した『常軌を逸した大金持ち』がいなくて等身大の高校生が自分たちの力で手の届く範疇でめいっぱい趣味を満喫していることなのだとおもいました
— 澤野檸檬【LS】 (@sawanolemon) 2018年2月27日
同じこと感じてる人はほかにもいた
総合評価
- 丁寧さ A
- 挑戦的・反骨心 B
- 情熱 B
星4 ★★★★☆ いや、すげーよかったよ。
刀使ノ巫女
「出来損ないのストライクウィッチーズ」から「刀使ノ巫女」へ
詫び
まずは、以下の自分の非礼なツイートを謝罪させてほしい。
出来損ないのストライクウィッチーズとかいって本当にすみませんでした。
この作品は、何物でもない、たった一つのオリジナルアニメ、「刀使ノ巫女」でございました。
でもね、そういわれるのも仕方ないんじゃね?と弁解させてほしい。
まず、第一話。
なんか剣術の大会的なのが始まったと思いきや、天性の才能でポンポン決勝まで進む主人公。
そして決勝戦で対峙するのは、謎の黒髪ロング少女。
そして、突然の
テロ行為
????????
からの
助けるんかい!!!
君たち会って全然たっとらんやん!?!? 試合前にちらっとあって、それから試合して、そんでこれ???
「なぜ助けた・・・」
からの
「う~ん・・・w決着がついてないから!w」
貴様、カカロットだな?
このあまりにもな急展開についていけず、条件反射的にあのようなツイートをしてしまいました。
しかし実際はこの二人は親が▓▓▓▓▓という関係性で、物語の重要なキーを握る、出会うべくして出会った運命の二人・・・なのだが、それが分かるまではマジで主人公の女の子の行動原理が分からなくて鬱病になりそうだった。
思ったより綿密な設定と世界観
ところがどっこい、この辺の細かいところの説明を省いて全力で駆け抜けていくスタイルがじわじわと効果を発揮していく。
折神紫という絶対的な存在と、彼女が抱く壮大な野望と陰謀。
そして折神紫を妄信し、道を踏み外していく親衛隊という暴力装置。
それにたった1人で反旗を翻した十条姫和、持ち前のサイコパスさ性格で天真爛漫に立ち回る主人公の衛藤可奈美
そしてその二人+αをかくまう、虎視眈々とテロの準備を進めてきた反折神体制派組織・舞草・・・・
大体俺は4話ぐらいで「これ攻殻機動隊だわ」と気づいた。
手軽さと爽快さ
しかも親子二代にわたる壮大なストーリーであることが大体5話ぐらいで分かる。
展開がマジで速い。ここまでくるとマジで気持ちよくなってくる。
2クールのアニメなのに、攻殻機動隊SACが26話かけてやったような内容を12話で、超強引に終わらせてしまった。
そんな超圧縮シナリオだというのに、不思議と物足りなさというか、足りない感は覚えなかった。
せいぜい、1話のかなみの行動原理が分からんかったぐらい・・・
なんで満足できたのかな、と自分になりに考えたが、多分端折りつつも大事なことはしっかり描いたということが大きいのかなぁと思っている。
この手のアニメは合間合間にくだらない百合展開やワチャワチャをいれるが、これはほとんどそういうのがなかった。
常に重要な話がテンポよく続いていて、アニメ全体がキビキビしていた。まさに武道ってかんじ。
それでもやっぱり説明不足というか、強引感はどうしても否めない。しかし、それに勝る楽しさがこのアニメにはあった。
変に高級感を出そうとして爆死するアニメもある中、刀使ノ巫女は身の丈に合った予算で、チープでありながらも最高の楽しさを提供してくれているように感じる。
車で例えるのなら、これはアニメ界におけるトヨタ・86。
チープさはあるけど、攻殻機動隊――言ってしまえばランボルギーニ・ガヤルドのようなハイエンドスポーツカーに負けない楽しい体験がある。
総合評価
- 丁寧さ C
- 挑戦的・反骨心 B
- 情熱 A
星4 ★★★★☆
来期にも期待
メルヘン・メドヘン
「流産」
作品は未完成で、死人には鞭が打たれた
正直言うまでもないが、自分はこのアニメに相当の期待を込めていました。
友達のいない、ヤバめな学生生活送っている女の子が魔法の国に旅立って、自分の人生を、自分だけの物語をつづっていく――
最高に面白そうな「ハリー・ポッター ~美少女動物園~」だなと思っていた。
実際、1話~3話の作画は今期最高レベルだったし、シナリオ原案も迷い猫で有名な松 智洋氏ということで、面白くなることは間違いなさそうだった。
加えて、松 智洋氏は2016年5月2日に肝臓ガンで逝去(マジで他人事じゃなくて怖えよ)されており、その遺作でもあるこれが粗末に扱われるわけないだろうと思っていた。
思っていたのさ。。。
死人に鞭打った上、打ち切りってありうるか?
言葉になりません。
ちなみに、9話見てるときジムにいたんですけど、あまりのひどさにめまいがしてランニングマシンから転げ落ちそうになった。家に帰ってからも、何ひとつおもしろくねぇのに無駄に動きやがるスロウスタートの作画スタッフ全員こっちに回せやボケッ!!!と身勝手な悪態なんかをつきまくったりしていた。
耐えられない。
今度こそ、俺は自信をもって勧められるアニメを見つけたと思ったのに・・・
展開遅すぎないか
一つ確認したいんだけど、これって2クールやる予定のやつだったよね・・・?
じゃなかったら、あの展開の遅さは一体何だったんだろう。
2クール前提なのかな、と思っていたから気にならなかったが、今思うとなんなのか全くよく分からん。 だって主人公の変身までに6話使うんだよ?そうじゃなかったらいったい何だっていうんだい?
こういうところから制作進行のほころびが出て、こういう結果になったと違うんか? あ?
期待した俺の気持ち、どう補填してくれんの?
「未完成のアニメは完遂したクソアニメの足元に及ばない」
以上。
何も言うことはありません。
・・・結局、葉月ちゃんの、「私だけの物語」は、完結することなく、虚空へ消えていったのでした。 おしまい。
どんなバッドエンドだよ。ヨコオもびっくりだこりゃ。
総合評価
- 丁寧さ N/A
- 挑戦的・反骨心 N/A
- 情熱 N/A
星0 ☆☆☆☆☆
未完成のものを出すな
なんとか、手のひらを返させてくれるような展開を切に願います。
ポプテピピック
「マーケ教材」
アニメではない
俺はこの作品をアニメだとは思ってないです。
「バズらせる」ことに特化したマーケの教科書だと思ってます。
日清のネット戦略と同じですわな。いや、日清のWebマーケはマジで日本一だからみんなも是非参考にしてほしい。
すごいSNSでの拡散を意識しているシーンがいくつもあって、原作の「バズり力」をそのまま、いや、さらに強める形で映像化できたのは本当にすごいなと思ってる。
このおみくじとかすごいアイディアだったよね。
今までツイッターで同等のアイディア(一時停止で何かが表示されるgif)あったけど、それをアニメでやるのがすごい。
しかもただ流行ってるからやったのではなく、「スマホで撮影してSNSでシェアさせる」という明確な目的があるのがすごいポイント。
今までアニメでSNSシェア意識して作ったシーンなんてあったか? これ本当にすごいことですよ。
作品そのものに魅力はあったのか?
マーケ教材としては参考になりまくりのポプテピピックだけど、作品そのものに魅力はあったのかな?というところは微妙。
原作は原作でクソ漫画なりの面白さ、空気感があったけど、今回の映像化でそれを出せたかどうかといわれると・・・俺は難しかったんじゃないかなと思う。
ギャグマンガを映像化したら、漫画独特のテンポと空気感が壊れてなんか微妙になっちゃう現象を我々は「ディーふらぐ現象」と呼んでいるが、ポプテピもまさにこの現象にハマっているようなところがあった。
それを声優の豪華さでなんとか盛り返していた感はあるが、それはそれですごいんだけど、結局のところ『ポタク向け笑ってはいけないシリーズ』に落ち着いてしまっているつらみは感じた。
序盤は声優だけじゃなくて、アニメと現実(収録現場)を行き来する斬新な演出で、「こいつはヤベえぞ」感だせてたんだけど・・・・(まぁ、最終回でもっとやばいことやってくれたが)
そういうテコ入れが不足していた感じのある中盤、しっそくしたのはやっぱり『そういうことだぞ』ということですかね。
総合評価
アニメとしての評価不能 マーケの教材としては本当に参考になりました
たくのみ
「俺の、俺のための、俺だけの、覇権」
「非日常」が「来る」
ゆるキャンが「届きそうで届かない、非日常」ならば、たくのみは「非日常」が「来る」だ。
美少女が、カワイイアニメのキャラが!
俺と!
同じ趣味を!好きなことを!
やってくれる!!!
こんなに楽しいことがあるかね??????
(ばくおんとかガルパンとかにクソはまりするおっさんの気持ちを完全理解している様子)
これまで女の子が男の趣味をやるアニメって複数あるような気もしたけど、たくのみはそれらと一線を画していると俺は断言できる。
そもそも、「宅飲み」は男の趣味じゃない。
男も、女も、男女混合だろうが漢呑みだろうが女子会だろうが、みんな楽しめる趣味だ。趣味というか、イベントだ!
ユニセックスなんだよ!花見やBBQと同じじゃ!ボケ!(混乱)
つまりだ、たくのみに出てくる女の子にリアリティがなくとも、女同士でたくのみするという絶妙なリアリティが、「非日常」が「来る」をバチコリ表現しているというわけだ。
ばくおん!は女子高生がバイクに乗る漫画だが、それって正直リアリティは無い。(バイクはマッチョな男が乗るもんだ)
だからあくまで「非日常」であり、オタクは各キャラクターに自分を重ね合わせることぐらいしかできない。
だけどたくのみは違う。それは「リアル」なんだ!絶妙なリアリティなんだ!もはやわかってもらえなくてもいい!!
オタクは彼女たちに自分を重ね合わせることもできるし、彼女たちと一緒に飲んでる錯覚を味わうことだってできる!!
酒に性差はないんだ!!
あああああ!!!!!!!
だいぶ取り乱してロジカルのかけらもない感想になってしまっているが、そこはご了承いただきたい。
直ちゃん好きなんだが?
このアニメに出てくる 桐山直ちゃんが本気で好き。
26歳、アパレル店員、酒好き。
まず基本設定に価値観の近さを感じて、アニメキャラへの愛情をここで余裕で超えてしまう。リアルな一人の女性として見始めてしまう。
(画像は2話中盤で毎回「アパレル店員なのに服がダサい!」とガヤを入れられるシーン)
すこすこポイントその1「ギャルみ」
直ちゃんはちょっと猫っぽくて、親しみやすいギャルみを感じる。
そう、ギャルみ。。。
話しやすくていつも笑ってくれて・・・かわいくて・・・酔うとちょっとエロくなる・・・
んでお酒大好き。
すき。
俺もこんな距離感でうまい棒勧められたい。すき。
あーここすき
わかるマン出てきちゃう。
すこすこポイントその2「お酒の知識が豊富(浅く広く)」
ドヤ顔でwikipediaに乗ってるようなお酒知識語る直ちゃんすこすこっ!!
角かよっ!ってなったけど、スポンサーみたらあっ・・・(察し)ってなったシーン。
ここで俺はシーバスリーガル12年(激浅)をハーフロックでたしなみながら
「浅っさいなぁ・・・浅いよ直ちゃん・・・w」
とゴミみたいなマンスプレイニングをカマしていた。
こうして広く浅い知識をさらけ出すことで俺に精神的優越感を与えてくれるだけじゃなくて、
あ、これ俺もやってみよって思うようなアレンジレシピを出してくれたりもするんだ。
もう、すこっ!!ってなるよね。
すこすこポイントその3「飲ませ&飲まされ上手」
直ちゃん、飲ませるのがめちゃくちゃ上手い。
朝まで飲みたい。
飲む姿も世界一カワイイよ。
飲ませたい。
しょっぱい日本酒でこんな顔してくれるなら、俺は無限に酒を貢ぐよ。
すいません、テキーラのダブルを直ちゃんに。
やーりたい!
毎日こうして直ちゃんがお酒出してくれたり、なんかイベント用意してくれたり、一緒に飲んでお話してくれるって、最高だなぁ・・・と思ってたら本気で結婚したくなって手が震えてきた。
本気で結婚したい。
一生こうして二人で、楽しく過ごしていけたらいいなと本気で思っています。
結婚したらこのシェアハウスから出なきゃいけなくなって、それはそれで直ちゃんつらいだろうなぁとか考え始めてたし、なんなら直ちゃんがシェアハウスに帰ってきやすいように吉祥寺のほうに引っ越そうかなとか考え始めたので完全にイカれる寸前だったと思う。
このアニメ見てるとき大体泥酔してるしな。
原作の絵だともっとシャレオツでカッコイイ。
これもすき。
直ちゃんに会いたいよ。
どうでもいいけど、会社の婚活コンサルタントの人に
「理想の女性は?」
って聞かれて
「桐山直ちゃん!!」
って言いかけたからね。
(実際は「ギャルっぽい、っていうとあれですけど、親しみやすくて話しやすくて、お酒が好きで、いっしょにたくのみが楽しめるような人が理想です」って言った)
だがしかしの抱き合わせ?それ、逆じゃない?(笑)
だがしかし二期よかったです!15分で実にちょうどよいアニメですよね。
でもこのたくのみがだがしかしの抱き合わせみたいに言われるのは気に食わねえ。
てめえら、駄菓子よりも酒だろうが。
酒!!
もう君たち高校生じゃないんやで? 20台の女の子のほうが親近感沸くだろうが!!!ボケ!!!
お願いします。二期やってください。BDも買うし単行本も買うので・・・
総合評価
- 丁寧さ AA
- 挑戦的・反骨心 A
- 情熱 B
星5 ★★★★★
人生が変わる作品です。
総括
たくのみ見て・・・・